アーティスト服部夏子が手がける身に着けるアート
プロフィール
メトリポリタン美術館出展、ウォール・ストリート・ジャーナル本社ビル個展
ニューヨーク日本総領事館令和記帳会場にて展示、ブロードウェイミュージカル俳優らの衣装作製
福岡県出身。2010年から10年間、ニューヨークを拠点に活動
2014年ウォールストリートジャーナル本社ビルでの個展をはじめ、ニューヨークを中心に約90回を超える展示会に出展。その他の世界各地で活動の幅を広げている。
2019年ニューヨーク日本国総領事館、令和記帳会場内に作品を出展。
同年、メトロポリタン美術館に作品を2度出展。
ニューヨークにある美術学校92nd Street Yにて、講師として指導を行う。
2020年、スイス時計Swatchのスポンサーの下、上海にて制作。
作品概要
「布」という素材は人にとって、最も身近な素材である。この素材によって伝わる人の暖かさや人間味、繊細な感情や自然な美しさなど、布の持つ無限の可能性を追求しながら、作品を制作している。
制作過程は、まず、お手玉のような布のボールを作り、それぞれを縫い合わせることによって、完成する。どの作品も、布で『包む』という行程が重要である。『包む』という行為には、肯定的なエネルギーに換えるパワーがあると感じている。そして、この『包む』という行為を、上述したように、私たちにとって一番身近な素材である布で行うことによって、Natsuko Hattoriの作品は表現されている。
また、記憶を留める衣類も巡りゆく年月の中、止むを得ず処分されることがある。しかし、その布を使って作り直し、作品として生まれ変わることで、新しい命が生まれる。記憶、環境の視点から見てもその布を使いアートを作ることにより、新たな日々の中にその布と共に生きることが出来る。このように身近な布を使って、作品を作ることによって、アートを通じて想い出を共有し、身近に感じることは豊かな生活に繋がる。